上昇志向_幸せを感じるために大切なことを読んでみた

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日本代表長友選手の本上昇思考 幸せを感じるために大切なことを読んでみました。長友選手はユニフォームを買ってしまうほど大ファンです。どこが好きかと言われれば、90分間走りまくるプレースタイルもそうだけど、日本人らしからぬ強いメンタルにも強い憧れを持ちます。この本でのキーワードは、

「感謝の心」
「ポジティブシンキング」
「向上心を持つこと」
「幸せを感じること」
「謙虚でいること」

ここでは、主にイタリアに行った際に経験した大きな壁について、そしてその時の長友選手の思考について書いている。サネッティをべた褒めしているけど、ここで書かれていることが真実だとしたら、めちゃめちゃ立派な人間なのね。長友はサネッティのような男になりたいと言っているが、身近に自分の将来像を重ねられる先輩がいることは、インテルはとてもいい環境だと思う。

考え方は長友選手と長谷部選手は、かなり似ている。技術だけでなく、心を自己分析するためのノートを付けているところも一緒。メンタルが結果に直結するスポーツ選手は、メンタルのコントロールも一つの技術として考えているみたい。

「弱音は負の連鎖を招くだけ」
分かっちゃいるけど、なかなか難しいこと。無理なポジティブシンキングはかえって辛くなるだけになるしね。自分自身素直に考えられるようになるまでは、意識的に考えを少しずつ修正していく作業が必要かな。

99%の人がしていない たった1%の仕事のコツを読んでみた

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売り切れ続出!という、本屋店頭での売り文句につられて、ついつい買ってしまいました。99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ。この本も、ビジネスにおける基本みたいなルールが書かれていますが、全てを自信を持って出来る人は間違いなくいないと思う。自分に出来てなくて、今後心がけようと思う項目は以下のとおり。

・とりあえずではなく、まずと言う。
今まで連呼してました(汗)。ちょっと気をつけるだけで出来るから、明日からやり始めよう。

・根回しをする
あまりやりたくはないことだと思っていたけど、やっぱり必要かな。会議も話の流れによってはよく空中戦になるので、予防策として使えそう。

・要点を先に
基本中の基本だけど、意外と忘れがち。とくに時間がないときに作ったプレゼン資料はなおさら。しっかりと意識しよう。

・議事録は当日に出す
ついつい後回しになってるなー。はたまた、業者との面談の時は議事録も出さずに内容を忘れる基本的なミスをするときもしばしば。

・KISSを心がける
Keep it short & simple。資料作りでワンスライド・ワンメッセージが望ましい。昔は意識していたけど、みんなやってないとついつい守らなくなるよね。。

・箇条書きは7つまで
人間が一度に認識できる数は一般的には7らしい。これは全く意識してなかったので使えそうです。

・ルールを疑う
複雑な稟議プロセスや会社のルールはなかなか変えられないと、ついつい諦めがち。そう思った方がが自分も楽だしね。ただ、どこでも抜け道はあるもの。目的達成への最短ルートを意識することは重要です。

この本のテクニックは、言い方によっては小手先のテクニックで、クリエイティブな変革が出来るような具体策が書いてあるわけではない。ただ、これらが全て出来れば業務の質は確実に向上する即効性のある方法。今のうちに当たり前の習慣にしておけば、長い目で見た時に大きな違いになりそう。

心を整えるを読んでみた

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長谷部誠選手のサッカーのプレーも好きだけど、人間としても今までのサッカー選手の中で最も尊敬できる選手です。今さらだけど心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣を読んでみました。

堅い哲学本とは違い、同じ世代の一人の人間として、等身大の感情を共感できる本です。失礼かもしれないけど、自分の考えと長谷部選手の考えはかなり似ているところがあると思う。性格的にも根が真面目なところや、几帳面なところも似ているしね。大きな違いは、実際にそれを実現する行動力があるかどうかかな…。

気になったこと、感じたことをまとめると、

1. 自分を見直す時間を作る
ひとり温泉をはじめ、「意識的に」自分を見直す時間を作る。大前研一もおなじようなことを言っていた。心を整えるというタイトル通りだけど、結果を出す上で実はとても重要な作業。自分も通勤中は結構そういう時間に使っているが、もっと意識的にしても良いかもしれない。

2. プロフェッショナリズム
真のプロフェッショナルと時間を共にすることの重要性。ここでは、キングカズや田中達也選手など、本当のプロフェッショナル意識を持っている選手が例に挙げられている。飲み会は時間通りに帰る、他の人の向上心を吸収する。生活のすべてを、仕事に捧げれることがプロフェッショナリズム。自分はまだまだだな…。。

3. 家族との絆・選手との絆
チームスポーツはコミュニケーションが重要。サラリーマンも一緒だけどね。キーワードは、後腐れないないようなコミュニケーションを図ること、偏見を持たないこと、群れないこと。苦手な人でもまずはフラットな目線で飛び込んでみる。性善説を大切にするうちの会社と同じ考えね。

4. ポジティブシンキングのすすめ
マイナス発言はしない、プラス思考を意識的にする。マイナス発言は自分を後退させる。自分の現状をしっかりと見つめることが、解決の近道。

5. 謙虚であること
サッカー日本代表のチームキャプテンの中で、ここまで腰の低い選手はおそらくいなかったと思う。ただ、確実に今の代表は歴代最強。個人の技術レベル向上もそうだけど、長谷部選手が緊張感とリラックス感がちょうどよい空間を、キャプテンとして作っているように思う。そのなかで必要なのは、謙虚であり自然体であること。特に若手との付き合いは難しいところだと思うけど、決して威張らずチームの結果のみを考えるところは、ホント尊敬するな。誰でも分かっていることでも、難しい…。

6. 常に最悪の事態を想定すること
これは、どのような仕事の人も使える。リスクマネージメントになるのはもちろん、その時の心の動揺を最小限に抑えることができる。すぐに前を向ける。仕事でも最悪の事態に陥って、心が折れてしまう人は何人もいるけど、準備をしておけばすぐにリスタートが出来る。

時差ボケの治し方や、音楽の力の使い方など、「ほほぅ」と思うことが多い。自分のマネージメントの方法は自分が一番よく知っていないとね。実際に無意識にやっていることを、自分に必要な作業だと認識していることは、しっかりとした自己分析が出来ている証拠。

私も今年で31歳。今一度、自分のことに関して見直さなければいけない時期かな。
非常にいい本でした。

宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術を読んでみた

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宮本恒靖選手は以前から好きな選手だったので、書店で目にとまったので買ってみました。ワールドカップのマスクマンとクレバーな守備が印象的だけど、この本に関してはもう少しサッカーに関して、知的に深掘りをしてほしかったなぁ。

基本的には、ボール中心にサッカーを見るのではなく、ピッチ全体をゾーンとしてみること、オフプレー時での選手の動きに注目することが「サッカー通への近道」と言っています。ただ、実際にサッカーを経験したことのある人なら、そんなことは常識。ほとんどの人がテレビに映るゾーン全体を見渡しながら観ていると思う。この本に書かれているスローイン前やCK前の駆け引きも、最近ではサッカー観戦の常識だし。

ただ、「柳沢はえさをまくのがうまい」・「前田はFWに必要な技術の全てがハイレベル」等、実際に対峙した際に感じたイメージを語っているのはとても読んでいて面白い。
壁の作り方に関しても、へーここまで考えているんだぁと思うようなこともあるしね。「助走が短い選手はPKを外す」というのはよく言われるけど、「間の悪い選手はPKを外す」というのも違った観点で面白い。

サッカー観戦初心者には、ためになって面白い本、サッカーをある程度知っている人には、実際に体験した裏話が面白い本かな。

サムスンの決定はなぜ世界一速いのかを読んでみた

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今、日本のモノ作りに携わっているエンジニアは、嫌というほどサムソンの強さを感じていると思います。自分も右に同じ。研究レベルでの技術の差はそれほど感じないけど、商品開発スピードに関しては圧倒的な違いがあります。ちょっとでもサムソンの強さの秘訣をしれたらなぁと思い、表記の本を購入しました。

自分が気になったポイントは、
・新興国、発展途上国は新たな市場
日本のように新興国を低コスト工場としてみるのではなく、新たな市場として見ている。そのために、人材・調達・RDも現地調達。現地のニーズ(QやC)に合った製品を提供している。今は新興国でもその国が先進国となった時、ブランドイメージに大きなアドバンテージを持つことができる。

・組織構造は基本的にボトムアップ型。
アップルのような圧倒的なカリスマがいた時の組織構造とは異なる。トップは、方向性のみを「明確に」示すことが役割。その方向性の決定権はボトムが持つ。ボトムアップ型で重要なのは、担当範囲・責任の明確化。

・お客様第一主義。
各地域に調査員を配置。デザインも徹底して追及。各地域のニーズに適合するために多品種大量生産をしている。それを可能にするシステムを構築。

これらのことはぱっと見ると、ビジネスの基本のようなことばかりで、日本の企業が嫌というほど理解していることばかり。松下幸之助や小林陽太郎も同じようなことを述べています。日本の企業と決定的な違いは、その基本を迅速に実行できる行動力と組織システムがあること。

スピードの違いは、落ちそうな石橋をあえて渡っていく国民性も一つの要因と書かれているけど、たしかに韓国のエンジニアは結構危ないことでもガンガンやることは、自分も業務でさんざん経験済み(汗)。あとは、韓国の優秀な人材が一つの企業に集約されるのも大きなメリットだね。

問題は、これからの日本企業がどのようにするか?開発スピードの遅さは、サムソンをしっかりとお手本にして修正していく。その上で、研究レベルの技術の深み・徹底した品質主義の国民性等、日本にアドバンテージのある領域を、お客様の本質的なニーズに繋げていくことが重要。

自分の会社の決定スピードの遅さにはうんざりくることばかり。なんで稟議や発注にこんなにも時間がかかるのか、どうでもいいようなシステム変更処理に時間を費やされるのか、間接部門がわざと仕事を作っているとしか思えないような体質になってしまっている。正直、この辺の会社の仕組みは今の自分の立場ではどうしようもないことが多い。

まずは、自分の担当業務での決定スピードの強化が、まずやらなければいけないことかな。

石橋をたたきすぎる癖は直さないとね。